ここがわが家

グレース・ケリーを扱った映画を観た。

女優からモナコ王室へ嫁いだ美しいひと。

おとぎ話みたいです。

 

もちろんそれはたいへんな選択で、

異国の慣れないしきたりの中で揺れ動き、迷いながら、

しかし映画の中のグレースは、

舞踏会のスピーチに立ち、こう言うのです。

 

ここはわが家です

 

このひと言が素晴らしかった。

いつも疎外感を感じていた公妃の言葉だ。

 

ここはわが家

モナコは私自身です

 

それは、周辺をうろついていたこころが、

ど真ん中に坐し、そこから放たれた言葉だった。

 

この言葉を聞いたとき、

これは、誰のこころにも届く言葉、

呼びさます言葉だと思った。

 

今、自分がいるその場所が、わが家。

 

 

あこがれ、というのがある。

なんとなく夢見ていること。

今ここではないなにか。

 

そして、わが家という言葉には、

その言葉の持つ郷愁には、

どこへも動かない安らぎがある。

 

 

 

ここがわが家。

そう思ったら、

時間がとてもゆっくり流れるよ。

 

 

 

 

今、この場所がわが家です。

 

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