旅をしている

旅をしてきたなぁ、と思った。

 

すべて旅だった。

 

たくさん旅をするのはいい。

傷つけるのも、傷つけられるのも、得がたい。

欲に眼がくらむのも味わいだ。

恋をしたとき、世界はどう見えたろう。

愛するものを失ったとき、世界はどう見えたろう。

よいもわるいもない。

なにかが、深まっていく。

なにかが、音もなく、深まっていく。

 

歩く道が、静かになっていくんだ。

 

 

 

ひとは、バカバカしいことをたくさんやりながら、

旅をしているんだね。

 

どこへ行こうとしているのか、それはわからない。

でも、ほかに行くところなんかあるだろうか、そういうところだ。

 

 

わたしは本を読んで、

驚きと発見がたくさんあって、

頭の中も旅してきたけれど、

それは、折々の旅の風景にすぎなかったように、今は思う。

 

その知識は、すこしは楽しく、

すこしは役に立ち、

すこしはインスピレーションを助けてくれる。

旅の途中のきれいな風景、

旅の途中のおいしいジュース。

それもまたうれしいけれど・・・ 

 

ほんとうは、なにもわからないんです。

ただ、なるべくひらいて、

スカスカのメッシュみたいになって、

起こるできごと、やってくる気分や感覚を、

味わい、見送っていくだけで・・・

 

 

どうしてかな。

いつからか、信頼が芽生えたな。

なにといえない、存在への信頼かな。 

 

 

 

 

急ぐ旅でもない。

急いだところで、たいして進まない(笑)

 

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